上記画像の製品は、ほぼテーパー無しです。
上記画像のように、トムソン型でのプレス加工では、加工設定をしない場合テーパーがついた製品が成形されてしまう。上記の緑色の部分は角度がついた円錐形状となる。(※画像はイメージしやすくするため少しオーバーに表現してます。)
上記画像は、テーパーがついていない状態である。ある特殊な加工設定を施す事で角度がほぼでない加工を行うことができます。画像の緑色部分は、加工形状は、まっすぐに近い穴径となります。
では、さらに断面を切ってどうなっているのか見てみましょう。
上記テーパーあり断面の、緑色部分をみてみると台形になっている。つまりこれは台形の斜線にあたる部分である内穴径外周が上から下になるにつれて先細成形になっているのがわかる。
上記テーパーなし断面の緑色部分を見てみると長方形になっている。これは、内穴径が上から下まで直線で先細成形になっていない。だが、現実では木型成形でテーパーを完全に無くす事は至難であるがほぼ無くす事はできます。ほぼ無いとは、見た目上ほぼ直線に近い形状で目視によるテーパーが確認できない程度で基準交差もクリアしている状態です。
加工で、テーパーは無くす事ができるのか・・・
弊社では、独自の加工設定を施す事で見た目上わからない程度にまでテーパーをほぼ無くす事ができます。トムソン木型でのプレス加工では、加工設定を変えるだけでさまざまな加工影響がでてしまいます。それらの加工影響をなくし製品図面による交差内で成形するには、念蜜な木型の設計と加工設定を熟考しなければいけません。弊社提携の木型会社と図面段階から相談し出来上がった木型に独自加工設定を施す事で内燃系部品に使用するシーリング材や発動機などの厳しい交差にも対応できます。